何度か目が覚めてトイレにはいったけれど、結局起きたのは7時だった。
世の中には眠れずに苦しんでいる人たちがいる。
そんな人たちを尻目に、
わたしは死んだように眠った。
不眠症のひとたちが眠れるひとのことを理解できないように、わたしは不眠症のひとを理解できない。
他人を理解できないとか、そんなことは最初から分かりきっているので、
わたしたちは日々、なんとか相互理解に努めている。
愛情を以て、あるいは利益のために。
でもふと他人を理解できたりする。
こんな夜はどうすれば眠れるのだろう、って。
眠れない、
明日は早く起きなければいけないのに。
こうして文章を考えていれば、
少しは眠たくなると思ったんだけれど。
眠りは死に近いと思えるなら、
ひとは毎日死んでいる。
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