うそみたいな
2007年2月3日昨日風呂で鼻血が止まらなくなって、
気分が悪くなった。
色の濃い血が、
肌に垂れる。
指を伝って流れていく。
どくどくと。
流れていく血を見ていると、
急速に体内から熱が奪われていっているような気がしてきて、
たかが鼻血なのに、
不安になる。
血まみれの手。
指で抑えても止まらない鼻血、
風呂から出られない。
気付いたら腕に血の跡。
急いで拭う。
気持ち悪い。
熱い血液。
色はどす黒い、
それを見ていると、
リストカットしてるみたいな気分になる。
ああ、
出てる箇所はマヌケだが。
出血量も申し分ない。
心臓の鼓動に合わせてポタポタ血液のしずくがタイルに落ちて飛び散る。
たまっていく血でタイルが黒く染まる。
腰から血が引いていく。
体が急にギシギシ軋むような感覚。
ちょっと出しすぎた。
血の筋が脚に描かれる。
気持ちの悪い図だ、
俺は出したくて自分の意思で血を流したわけじゃない、
だからこんな状況は苦痛でしかない。
だから俺はリストカットするってのが理解できない。
俺は血を流すのを気持ちいいとは思わないし、
早く止まってくれとしか思わない。
なんでわざわざ血を流すのかがよく分からない。
のどに流れる血液。
あの気持ち悪い感触。
だくだくと、
異物がのどを伝い、
固まっていく。
それは自分の血だ。
なかなか止まらない。
古い傷が開いたのか。
そんなことがどうでもよくなるくらい、
血液は排水溝に流れていく。
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