本気で怒らなかったら、
本気で泣けないし、
笑えない。
忘れてた。
ああ、
ホントに忘れてた。
怒るってことは、
どうでもよくないって事でもある。
どうでもいいが嫌いな俺が、
どうでもいいを、
連呼していた。
春都です、
今にも崩れそうな、
砂上の楼閣。
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●といっく
え、
なんでそんなに早足なの?
●工業力学
等速円運動。
●材料学
すげ、
一睡もしてない。
(そりゃ先生が顔のぞきこんできたら、な)
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無理、と言われる。
変な気分で、
思わずメールしてしまった。
理由、
物理的に無理。
ああ、
そんなの分かってる。
分かってるよ今更言わなくても。
だからアナタの口から聞きたかった。
アナタの言葉でアナタに萎えたかった。
アナタは言ってくれると思った。
俺の淡い望みをぶった切ってくれると思った。
実際アナタは俺の期待通り、
俺の期待をブチ壊して。
そう、
もうどうしようもない。
後悔したくないとか言うくせに、
後悔している。
交わるべきではなかったのか、
メリットの方が少なかったのか。
俺はそれから必死で逃げていたのか、
後悔しているという事実に。
ついにその事実に肩を叩かれて、
あまりの痛みにのけぞっているのか?
俺は逃げるのが上手になりすぎて、
逃げているのが当たり前になっていたのか。
そうか、
事実に向き合うべきなのは俺だ。
そういえば、
今まで偉そうに抜かしてきたことは、
全て俺に向けて言っていたことだった、
俺が俺に俺の為に俺が、
最初にそう定義していたはず。
俺は何を忘れているんだ、
真性の阿呆か。
ああ、
思えば今まで静かに狂っていたのかもしれない。
少しずつ壊れて、
今も壊れ続けている。
俺は後悔している、
嘘じゃない。
後悔して、
それから無理に何かを得ようとした。
いやむしろ、
後悔する前にその先の段階へ行こうとしていた。
階段の二段飛ばしが普通になってて、
ゆっくり登ることを忘れていた。
そしていろんな物を落としたことに、
今更気がついた。
そりゃ得たものも多いけど。
とどめを刺してもらいたかった、
自分で切れない鎖を引きちぎってもらいたかった。
アナタは遠慮なく刺したし、
引きちぎってくれたけど、
それは遅すぎて。
もうすでに、
とどめを刺すための心臓と、
引きちぎるための切れやすい鎖が、
俺には用意してあるから。
俺は壊れた。
疲れた、崩れた。
もう本当の心臓と鎖がどこにあるのかすら分からない…
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中学時代の親友に出会う。
ぎこちない、
一方的な会話。
それはそうだ、
俺はもう彼の世界には存在しない。
自分が嫌いだった時の俺の、
親友と呼んでいた男は、
俺が消えうせてから、
彼なりに変わったんだろう。
俺は彼を裏切った。
結果的にそうなった、
俺は1人で異世界に旅立ってしまったから。
それも、
過去を脱ぎ捨てるように。
全てを忘れ去るように、
嫌いだった自分を塗りつぶすように。
ついでに彼も塗りつぶしてしまったようだ。
お互い変わりすぎた、
もう戻れない。
ここにも一つ、
落としたものがあった。
とても大事だったもの。
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久しぶりに、
とても悲しい。
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