思い出す

2006年3月4日 Everyday
思い出す
 
 
 
 
 
あの日の帰りにメールが来たことを思い出した。

危なかった本気になりそうだった会わなきゃ良かったと。
 
 
きゅーんと来た。
そして誇らしかった。
 
 
俺はその日まで全く自信も何もなかった。
自分が好きでさえなかった。
そんな俺が、
人を本気にさせそうになったのだ。
すごく嬉しかった。

その日は17年生きていて一番輝いた日だったろう。
 
 
それから結構時間が過ぎた。

あのときアナタはそんな感情すぐに風化するよと笑ったけれど、

別に風化していないのは何故。
 
 
今更になってぶり返してくるのは、

アナタがどこかに深い傷跡でもつけたから?
時々傷が開いてドクドクと血が流れるのかもしれない。
 
 
接するたびに思い出してしまう、

もはや頭の中ではっきりとえがけなくなったアナタは、
おぼろげでありながらも炎のように燃え盛る。

いくら水をかけたところで、

消えない炎。
 
 
 
否、
俺はその炎の消し方を知らないだけだ。
 
 
汚いところを見てから、
それでも好きになってしまったのだから、

どんなに幻滅したとしても、
炎は消えない。
 
 
 
 
ちょっと困った。

新しい恋愛など、先住民が追い出してしまう。

叶っているようで叶っていない恋が、

俺の心臓に鎖を付けて引きずる。
 
 
焦る気持ちはある。

虫ピンで俺の心臓はあのときに縫い止められているのだから、
前に進めない。
けれど、

それでもいいかな、と思う。
 
 
 
それくらい、

穏やかな気持ち。
 
 
たまに弱音を吐いてくれると、
こちらはすごく心が落ち着く。

頼られると満足する。
 
 
アナタの完全無敵像が少し崩れて、

被っていた仮面が涙でずれて、

見たくて仕方が無かった素顔が少し覗いて、
 
 
とても得をした気分になるんだよ。
 
 
 
 

--


春都でした。
 
 
--


秘密ありです。
えーと、
↓あぼ☆さん もぐたん こっぴぃさん いずみん BB

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