あの日の帰りにメールが来たことを思い出した。
危なかった本気になりそうだった会わなきゃ良かったと。
きゅーんと来た。
そして誇らしかった。
俺はその日まで全く自信も何もなかった。
自分が好きでさえなかった。
そんな俺が、
人を本気にさせそうになったのだ。
すごく嬉しかった。
その日は17年生きていて一番輝いた日だったろう。
それから結構時間が過ぎた。
あのときアナタはそんな感情すぐに風化するよと笑ったけれど、
別に風化していないのは何故。
今更になってぶり返してくるのは、
アナタがどこかに深い傷跡でもつけたから?
時々傷が開いてドクドクと血が流れるのかもしれない。
接するたびに思い出してしまう、
もはや頭の中ではっきりとえがけなくなったアナタは、
おぼろげでありながらも炎のように燃え盛る。
いくら水をかけたところで、
消えない炎。
否、
俺はその炎の消し方を知らないだけだ。
汚いところを見てから、
それでも好きになってしまったのだから、
どんなに幻滅したとしても、
炎は消えない。
ちょっと困った。
新しい恋愛など、先住民が追い出してしまう。
叶っているようで叶っていない恋が、
俺の心臓に鎖を付けて引きずる。
焦る気持ちはある。
虫ピンで俺の心臓はあのときに縫い止められているのだから、
前に進めない。
けれど、
それでもいいかな、と思う。
それくらい、
穏やかな気持ち。
たまに弱音を吐いてくれると、
こちらはすごく心が落ち着く。
頼られると満足する。
アナタの完全無敵像が少し崩れて、
被っていた仮面が涙でずれて、
見たくて仕方が無かった素顔が少し覗いて、
とても得をした気分になるんだよ。
--
春都でした。
--
秘密ありです。
えーと、
↓あぼ☆さん もぐたん こっぴぃさん いずみん BB
コメント