ねえおじちゃん・・・
2005年3月26日 日常“ねえおじちゃん、『ケッコン』って何?”
“それはね、他人との間に鎖をつくることだよ。”
“鎖?”
“そうだよ。とても永くて太くて丈夫でなかなか切れないんだ。”
“その鎖は、最初から丈夫なの?”
“いい質問だね。でも最初から丈夫というわけじゃないんだよ。”
“ふーん・・・・。”
“ねぇねえおじちゃん、『レンアイ』ってなぁに?”
“レンアイ、か。それはね、鎖を強く太く永くすることだよ。鎖の材料はいろいろなもの。目で見たり耳で聞いたり、いろいろなところに眠っているんだ。”
“それならわたしでも、レンアイってできるの?”
“そうだね。すてきな人を見つけてその人と、自分に無いものを埋めあうんだよ。”
“ふーん・・・。ねぇねぇおじちゃん、『リコン』ってなんなの?”
“・・・・。”
“おじちゃん?”
“リコン、っていうのはね、鎖を両側から手繰り寄せていく作業だよ。でもね、一度切れてしまった永い鎖は、いくら手繰り寄せても手繰り寄せても、向こうから引っ張ってくる事は無いんだ。元に戻す事は、できないんだよ。”
“おじちゃんは物知りだね。わたし、すごくべんきょうになった。”
“そうか。それはよかったね。でもね、知っている事と分かる事は違うんだよ。頭で知識という本を持っているとしても、読まないと意味がないんだ。それを自分のものにする、ということが分かるということなんだよ。”
“むずかしくてよくわからないよ・・・。でもね、おじちゃんがすごく苦しそうなのはわかったよ。”
“・・・・君は頭がいい子だね。素敵なレンアイをして素敵な人生をおくるんだよ。いいね、おじちゃんとの約束だ。”
“うん。”
“・・・・最後にひとつきいてもいい?”
“どうぞ。”
“おじちゃんは、いま、しあわせなの・・・・・?”
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さぁて、今日も母上に怒られながらゲームをやって、勉強ちょびっとやって、一日が終わるんだろうなあ。
こんな生活、よくないとは分かってる、って決め付けなくてもいいんじゃないかと思えてきた。
何の不安も無く、自分の欲望が半分ぐらい満たされる生活。
これ以上の贅沢はないでしょう?
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